クリスマス休戦
2026-09-10
クリスマス休戦をモチーフにした作品はたくさんある。坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」はその映画とともにとても有名だし、最近私が再評価しているSEKAI NO OWARIの「Dragon Night」もそう。
クリスマス休戦といえば、戦争をして敵同士だった人々が、クリスマスという祝いの日に心が通じ合う、みたいな感動の構想しているように思うし、思ってた。
でもそれとは違う視点があることに気がついた。
戦争は一夜だけ止まり、朝まで祝いをする。多くの戦争ではこの祝いが成立した理由は、戦争をしている敵同士が、どちらもキリスト教徒だったからである。
祝いの成立は同じ宗教なのに、戦争をしていることの裏返しなわけで、そういう意味では、恐ろしく絶望的な休戦だと思う。
そして、クリスマスが終われば、彼らはまた戦争をし、昨日、盃を交わし、家族の話をした人の死体を踏み越えていくことになるのだ。
それらを抜きにして、通じ合えた感動だけを引っ張ってきていた、自分の希望への歪みみたいなものに気がついた。