ブランコ
2026-05-09
ブランコって一人で遊べる割に直感的に理解しづらい物理で面白いものだと思う。
私はそういうのが好きだったのだけど、他の人が友達と隣り合って喋りながらブランコに乗っているのを見ると、他の乗りたい人のために降りた。
というのも、私よりもブランコに乗るのがずっと上手い人が沢山あって、彼らの楽しみの方が私のそれよりもずっと楽しいだろうということだった。
そういうときは私は決まって、ブランコの周りにあった鉄製の柵の縁に尻を乗せて、彼らが上手にブランコに乗るのをひたすら眺めた。
それはプールの監視員のような偉そうな格好で、自分もそうしているのが好きではなかったが、ブランコが幾ら空いてもずっとそうしているのだった。
腕を組んでみたりもしたが、それが支配的な心理を表す姿勢だという話を思い出して、自分の心の中にそういう成分があるのかをひたすらに考えた。